たけのこ暮らし

たけのこ建築設計室 齋藤の日常

開けてびっくり、改修工事

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「現場帰りの風景」

 

改修工事、続きます。

9月末の着工済み一件と、11月中旬から着工予定一件。

 

 

改修工事は新築以上に難しいです。

 

今、あるものの状態を正確に把握するための作業とそれに対する処理の方法を検討する必要があるのでね。仕上がりを想定して、それにたいする下地(見えない部分)をきっちりつくらないとクオリティを保つことができないのです。でもこれがまた大変な作業。もともとの図面と違う!なんてこともしばしば。まさに開けてびっくりってやつです…。新築時点でどのようなつくりかたをされているのかにものすごく左右されます。

 

最終的に見た目がキレイになればいい!というものでもないですしね。築年数が古い建物は基本的な性能が低い部分も多いし、傷んで補修が必要な事も多々あります。

表面だけキレイにしたとしても、性能や耐力が伴わなければそもそもお金を掛ける意味がありません。ただそうした物件を見かける事も多いですけどね。使用目的やその先の使用期間、予算や法律やスケジュール…。あらゆるファクトのバランスを取りつつ、最善のカタチをひたすら模索する。悩みます…。

 

ただ、楽しみもあって。

長年住んでいたお客さんがその住宅を大切に使っている様子がうかがい知れた時にはなぜかうれしくなったり、こちらも愛着が湧きます。きっと僕たちが手を入れることで、さらに長い時間を大切に使ってもらえるんだろうなぁ、と想像がつくからかも知れませんね。

 

しっかりと期待にこたえられるように頑張らないと!